仲村わいん工房 (大阪府羽曳野市)

自家農園で育て、“こだわりぬいた葡萄”だけで造るワイン  大阪飛鳥の地より

造り手のおのい
手をかければかけるだけいい葡萄ができる。葡萄があかんかったら美味しいワインはでけへんのや。

葡萄を育ててたかが25年、自分はまだまだやなぁと思う。
でもうちのワインが好きで、僕のおもいに賛同して手伝ってくれる人がようけ集まってきてくれてる。仲村わいんはこれからもっと成長できるんちゃうかな。
仲村わいん工房代表 仲村 現二

先代より受け継いだ葡萄畑で美味いワインを造りたいと日々奮闘中の二代目“がんこおやじ”。
天然素材本来の力だけで美味いワインを造る為に葡萄の栽培からこだわる。
栄養分を集中させて味を凝縮させるために摘花して実を減らし、更に1粒1粒手作業で選別を行う作業は効率が悪
く、大量生産はできない。しかし、ここは美味いワインにするためには外せないという。
「今は年間1 万本の生産で精一杯やけど、自分の想いに賛同して助けてくれる人達がおるから、品質を落とさずもっと生産できるようにしていきたいと思ってる。」
そんな未来を想像しながら、日々いい葡萄を、美味いワインを造る事だけを考えて生活している現二さんでした。


仲村わいんヒストリー
がんこ親父が命がけで開拓した畑や。
どないしてでも、ええ葡萄作ってええワインにせんかったらあかんと思うやろ。

65歳でいきなり「ワインをつくる」って。しかも葡萄から。
無茶やろ!って誰もがそう思う中、一人でどんどん山を開墾してしもた。
そんなおやじを見てたら、やらん訳にはいかんようになった。

1988 年、突然それまで祖父の代から受け継がれてきた飛鳥の地で「ワインを作る」と初代がんこおやじ(光夫氏)が宣言。
5000 平方メートルの畑に6 万個ものブロックを運び入れて山の斜面に1つずつ人力で積み、水はけのよい畑を
1 人で開墾。
醸造免許を6 年かけて取得し、1993 年にワイナリーがスタート。
その熱意に大阪市内で酒店を営んでいた二代目の現二氏もワイン作りを手伝うことに。
昼間は羽曳野で畑仕事、夜は杭全で酒屋の主人になる生活が始まった。


〇仲村わいん工房基本情報
仲村わいん工房(ナカムラワインコウボウ)
代表者仲村 現二
所在地大阪府羽曳野市飛鳥1184番地
創業年1993年
生産量約1万本弱/年(自家農園葡萄100%)
所有畑約2.2ヘクタール(大阪府羽曳野市飛鳥地区)
小ヶ谷畑(約1.2ヘクタール)
メルロー、カベルネソービニヨン、Secret など
小芝畑(約0.5ヘクタール)
デラウェア、リースリング
三ツ辻畑(約0.3ヘクタール)
デラウェア、マスカット・ベリーA、甲州
八丁橋畑(約0.12ヘクタール)
甲州
2014年に新規に借りた畑を合わせて、現在は約3ヘクタール(全て飛鳥地区)で自家栽培。


〇ワイン製造の特徴
葡萄づくりからラベル貼りまで、全て自家栽培・自家製造の「手造り」わいん。
納得がいくものしか造らないから、大量生産はできません。

シンプルイズベスト。化学肥料に頼らず、減農薬。
美味しいワインを作れるのは良い葡萄のみ。育った土地や栽培方法で葡萄の味が左右されます。ワインの原料となるワインのための葡萄作りこそが私達の原点です。
農薬の使用は控え、化学肥料もなし、除草剤も使いません。

私達は契約農家を持たない、100%自家栽培の農家です。
契約農家を持てば、葡萄の収穫量も増え、今よりたくさんのワインを作ることができます。
一本の葡萄の樹にたくさん実をつけさせればもっとコストダウンができるかもしれません。
しかし、大量生産の為に品質を落とす、これは私達の目指すワイン作りではありません。
こだわりと、熱意と、個性を胸に秘めた仲間と共に葡萄作りを行っています。

ワイン作りには自家農園葡萄を100%使用。
野生酵母による自然な発酵で醸造。
ワイン造りに特別な方法はありません。
醸造にはワイン作りをスタートした当初から野生酵母を使用。
シンプルがゆえにごまかしはききません。
こだわりぬいた葡萄の実だけで仕込んだワイン。
それを1本ずつ瓶に詰め、1本ずつラベルを貼り出荷します。
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