ニコラ ロー NICOLAS REAU

他ではありえない、1億8000万年前の
           土壌からくるミネラルのパラダイス

〜花と芸術の都アンジュ〜

ブルゴーニュ地方より北に位置するので寒いと想像しがちだが、実際には温暖で降雨量が少なく、南仏以外で最も乾燥した土地である。

2002年からワイン造りを始めたニコラ。
アンジュの南端に8ha所有している。
その見た目からは想像できないが、23歳までピアニストという経歴を持つ。

当初は、骨格がしっかりとしたいわゆる濃いワインを造っていた。
しかし2007年、パートナーであるシルヴィ・オジュローとの出会いによって、ワイン造りの方向性が大きく変わった。シルヴィはディーブ・ブテイユを主宰したジャーナリスト。
その影響で、多くの自然派生産者と知り合い、繊細でエレガントかつミネラル感豊かで旨みがのったワインに生まれ変わったのだ。

畑は、1億8000万年前のトラシアンと呼ばれる最も硬い石灰質土壌。
この辺り、昔は海で、シスト、石英、アンモナイトの化石、マンガナイト、石灰石など、様々な要素のミネラルが混ざり合う。
こんなにも多種多様なミネラルが共存する畑は他ではありえない。

〜カベルネ・フランの魔術師〜

青さを感じやすいカベルネ・フランだが、
(1)照りつける太陽でぶどうがしっかりと熟す
(2)除梗はするが破砕なしのグラン・アンティエール
(3)果皮から青さを抽出させない為にピジャージュはしない

これにより、常識を覆すような青さを感じない繊細な味わいとなる。
カベルネ・フランの名手クロ・ルジャールを超える、究極のエレガントを醸し出すのだ。

〜チャレンジは止まらない!〜

新しいチャレンジとして、2013年にジョージアで800Lのアンフォラを購入、土に埋めて醸造・熟成させている。
フランスでは、土に埋めると機械を使う事が出来ず重労働なので地上で熟成させる人が多いが、アンフォラは土に埋めなければ意味がないと言う。
その理由は、
(1)温度が安定す。
(2)蒸発を防ぐ。
(3)大地のエネルギー取り込む。
これがアンフォラ熟成の本来の姿である。
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